教育の特色

高校現代文明論

東海大学には、現代文明論という科目があります。本校においては、総合的な学習の時間として設定されています。自らに「人生如何に生きるべきか」と問いかけ、意義ある人生を送るために多様なものの見方の中から正しいものの見方・考え方を確立し、人道主義・人格主義に基づいた思想を培うことを目的にしています。これまでの学びの質の転換をはかり、教師と生徒が共に調べ議論し学び合う中から、自ら学び自ら考え主体的に判断・行動し、より良い方向に進んで行く能力や資質を身につけ、自らの歴史観・世界観・人生観の確立を目指しています。

目標

  • 一人ひとりに「建学の精神」を理解させ、自分自身の生き方を考えさせる。

  • 学びの質の転換をはかり、生徒参加型の学習を目指す。

  • 主体的・実学的な学びのために、知的財産教育を積極的に導入する。

  • 現代文明に内在する諸問題に触れ、問題解決の方法を思考する。

  • 教師・生徒が共に歴史観・世界観・人生観を見つめ直す機会とする。

教育方法

  • 「新編高校現代文明論」のテキストを資料とし、教師・生徒が共に議論し思考を深め、「授業の手引き」を参考に公開授業を通して発表。

  • 新聞・雑誌・インターネットなどから資料収集し、現代に内在する諸問題を探り、自ら考えて表現する力を養成する。

  • 知的財産学習を通してディスカッションやディベート、グループ発表などを行なう中で、思考を深め発想の転換や創造性の育成に努める。

  • 講話やビデオ研修などを通して様々な考え方や思想に触れる機会をつくる。

実施科目

1年生・高校現代文明論

  • 前期テーマ『建学の精神から学ぶ』
    創設者である松前重義博士の建学の精神とその人となりを学び、人としての生き方を考える中で現代文明論の重要性を理解する。また、自らさまざまな情報を集め議論する中で価値観を養う。

  • 後期テーマ『自ら考え、自ら問い、自ら創り、発表する』
    知的財産学習として、「ものの成り立ち」についてグループ毎にテーマを設け、調べ学習を通して問題意識や解決能力を高めつつ、クラス発表をする中でプレゼンテーション能力を育成する。

2年生・総合的な探求の時間

  • 前期テーマ『知的財産の創造と表現力を高める』
    知的財産教育の観点から、ただ便利というだけでなく社会に役立ち感謝されるものを創造させる。実際の商品研究をする中で特許権や著作権などを学び、さらに付加価値を加えてより便利なものにすることを試みる。

  • 後期テーマ『国内外の社会問題や文化・伝統を学ぶ』
    修学旅行を機会に訪問地の文化や歴史・伝統を学び、社会の諸問題に関する興味・関心を深める中で思想を培い、自らの考えを表現する力を育成する

3年生・総合的な探求の時間

  • 前期テーマ『現代文明の諸問題を学び、その解決策を考える』
    社会の諸問題を考え、小論文指導を通して各自の思想や表現力を養い個性を活かした進路決定につなげる。また、現代文明の諸問題を分野別観点から考え、思想を培いつつ人としての生き方や礼法を学ぶ。

  • 後期テーマ『知的財産学習の知識を深め、諸問題を考える』
    実際の商品に付随する特許、実用新案、商標権、意匠権などの知識を深め、付加価値を加えていく起業家精神を学ぶ。また、現代社会の諸問題をさまざまなメディアを通して学び、正しいものの見方や考え方および礼法を見につけて、社会に貢献できる人間育成を目指す。

知的財産学習の指導

高校現代文明論の一環として知的財産学習を盛り込み、資料や情報の収集力、問題発見とその解決力及び創造性の育成、グループ活動を通してのコミュニケーション能力やプレゼンテーション能力などの育成を目指します。

知的財産学習発表会

公開授業

先輩学講座