メンタルヘルスケア9月号

最近、楽しいことがありましたか?
楽しい、うれしい、面白いなどのポジティブな感情は、そのまま「幸せ」の感覚につながります。それゆえ、ポジティブな感情を感じることができる体験をすることが必要です。しかし、物欲によって満たされる満足感は一時的なものであり、長続きしません。「物にお金を使うより、経験にお金を使うこと」がより、幸福感が高まるといわれています。いわゆる「記憶」としてその心地よさを思い出していくことがよいのでしょう。何かを買って満足ではなく、それを使って楽しむ体験ですね。
 もう一つ、お手軽なストレス対処法でもある「空想」もお勧めです。頭の中でとても楽しい、うれしい想像をしていくことは、現実的な体験と同様の感情を感じさせてくれます。もちろん、個人の想像力しだいですが、上手に想像できるようになると、とっても役に立つものです。楽しい空想は幸せにつながるということですね。

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   スクールカウンセラー  平松 孝志
【9月のカウンセリング】
1日(金)・8日(金)・15日(金)・22日(金)・27日(水)
13:30~17:30

メンタルヘルス7月号

ちょっと前にアメリカの研究で「幸せは伝染する」という結果がありました。この研究によれば、よく顔をあわせる友人・知人への伝染がもっとも高く、また友人の友人にまで伝染があるということです。一方、身近な家族や職場の仲間への伝染は意外と低いということ。どうしてこのような結果になったのか、はっきりと答えは出されていません。
幸せになる一つのコツは、幸せな人と出会うこと、ということでしょうか。幸せな人の周りには自然に人が集まります。皆、経験的にわかっているのでしょうね。
このような「伝染」は、もちろん不幸にもあります。不幸の伝染についての研究は知りませんが、感情の伝染は以前から指摘されています。負のオーラは人を寄せ付けないといいますが、自分から近づかないようにしているのでしょうね。
幸せがほしいけど、「不幸があるから幸せがある」という表裏一体のもの。どちらか一方だけということは不可能です。ではどうすれば幸せを感じやすくなるのか・・・。また次回です。

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スクールカウンセラー  平松 孝志
【7月のカウンセリング】
7日(金)・14日(金)・19日(水)・21日(金)・28日(金)
13:30~17:30

メンタルヘルス5月号

「ことばのチカラ」
どこかできいたようなタイトルですね。「ことばのチカラ」に関しては、いろんな人がいろんなことを言ってます。よくあるのが、「言葉は残酷」「言葉は武器」などマイナス的な側面。これは物書きなど伝える側の人が自制のために言い聞かせているような心構えかもしれません。しかし、皆にとっても大事なことです。気づかないうちに人を傷つけてしまうことがありますし、人の言葉に左右されてしまうこともあります。
言葉とはそれほど影響を持つものなので、これをうまく活用することも大切です。よくある格言・名言集や音楽の歌詞など、自分が元気付けられるものが身近にもあります。自分に向かってプラスのメッセージを送ることも良いですね。困ったときや、あわてたときに自分を落ち着かせる口癖があると楽です。
あなたの口癖は何ですか?
その言葉はあなたによい影響を与えてますか?

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スクールカウンセラー  平松 孝志

メンタルヘルス3月号

「ストレスマネジメント」
人間にとって一番なくしたくないものと聞かれ、「言葉」と返した人がいます。確かにそうですね。私たちは「言葉」という道具を使って考え、整理し、意思を伝えます。話す、話せないの以前に、言葉がなければ人は欲求・感情に振り回された行動をとり、人とはいえなくなってしまいます。
狼に育てられた子どもの話を聞いたことがありますか。本当かどうか知りませんが、手足4本を使って歩き、言葉もわからず人として育てられなかったその子どもは、保護されても数年しか生きられなかったそうです。
「人は人として育てられ、人になる」ということです。遺伝的な要素だけでなく、環境から常に学習し、人としての能力を身につけます。言葉もその一つです。言葉のない世界をイメージしてみてください。大げさかもしれませんが、言葉の理解・表現は人間の生きる力につながっていると思いませんか?

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スクールカウンセラー  平松 孝志

メンタルヘルス2月号

「ストレスマネジメント」
今回は栄養学の視点から、考えてみたいと思います。
当たり前のことですが、生物は様々な栄養を取り入れて生きています。食物として取り入れることで、栄養をとり、それが体を作っています。ところが、必要な栄養素が足りないと体のバランスが崩れる、というのも自然なことですね。
以前から、うつに似たような症状が出やすいといわれているものに「鉄欠乏症」があります。血液検査の数値に表れてくる人もいれば、数値に表れない欠乏傾向の人もいるようです。鉄が欠乏してくると、めまい・疲れやすい・コリ・ひえ・抑うつ・イライラ・アザができやすいなど症状があるようです。一般的には女性に多いですが、男性にも見られます。
鉄は外から摂取しないと体内では生成されず、その量も食物だけでは足りないこともあるそうです。でも鉄に限らず、食べ物(栄養)のバランスは大事ですね。日ごろ食べているものが自分の体を作っていることを忘れないようにしましょう。

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スクールカウンセラー  平松 孝志

メンタルヘルス1月号

「ストレスマネジメント」

生きていく中で、私たちは様々なストレスを受けていくことになります。そして、その反応は体や心にいろんな形で表れてきます。これはごく自然なことであり、当たり前の反応です。

中には、落ち込んではいけない、イライラしてはいけない、体の不調は無視するなど、当たり前のストレス反応を否定、拒否する人もいるようです。その後、「もう大丈夫」「安心」があり、落ち着いたでしょうか? それともストレス反応が継続したり、悪化したりしていないでしょうか?

自分に表れてくる反応は、自然で当たり前の反応と繰り返しますが、それを自分が感じていることに気づくこと、そして、無理がない範囲で少し表現してみることは大切なセルフケアです。

つらいときは「つらい」、不安なときは「不安」と素直に表現できることがセルフケアの第一歩です。

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スクールカウンセラー  平松 孝志

メンタルヘルス12月号

熊本震災後のメンタルヘルス

「早いもので、もう12月ですね」とあいさつを交わす時期になりました。一つの区切りとして、この年末は「今年一年、どんなことがあったか」振り返る機会も多いはずです。
 皆さんにとってはどんな年でしたか? 
「今年はこんなラッキーがあった」と笑顔の人、「今年はついてなかった」とため息が出る人、また地震のことを思い出す人もいるかもしれません。
 家族や友達と今年を振り返って話をしてみましょう。そして、大変だったよねの話の最後には、それでも「まあ、こんなところがよかったかな」とポジティブに締めくくってみましょう。
 いろんなモヤモヤは吐き出してしまいましょう。難しい問題は周囲にヘルプを求めましょう。最後にポジティブ締め。そして、来年への展望につなげていきましょう。

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スクールカウンセラー  平松 孝志

メンタルヘルス11月号

熊本震災後のメンタルヘルス

熊本地震が落ち着いたと思ったら今度は鳥取で地震・・・。再びの地震報道にトラウマが刺激された方もいらっしゃるようです。あれから「もう半年」でしょうか。それとも「まだ半年」でしょうか。県内でもかなりの格差が見られているようです。
何度も聞かれたかも知れませんが、災害による様々な生活への変化には非常にエネルギーを使います。その疲れも表れてきます。今は何もなくても、今後、それは震災と関係ないようなストレスイベントによって呼び覚まされることもあります。もっとも代表的なサインが睡眠の乱れです。寝つきはよくても、夜中に何回か目が覚めてしまい熟睡できていないということはありませんか。人間、歳をとってくると夜中に目を覚ます人も珍しくありませんが、熟睡感がなく、スッキリしない、疲れがたまる・・・ということが続くと気分の症状などへ発展していくことがあります。ゆっくり眠れることは大切です。

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スクールカウンセラー  平松 孝志

メンタルヘルス10月号

熊本震災後のメンタルヘルス

支援者のミーティングの中で話題になることをいくつかご紹介します。
まず、なるほどと思ったのが、「地震という体験の男女差があったようだ」ということです。もちろん個人差はありますが、男性が思うよりも女性はより恐怖に感じていたようです。「大丈夫だよ」と軽く受け止め、女性の不安を受け止めようとしなかった男性も多かったのではないでしょうか。
次に「予言」による不安もありましたね。震災直後から悪質なデマもありましたが、一方では善意による情報が、人々の不安によって脚色され、より不安を引き起こす結果となっていました。なんにしても混乱した状況の中では、情報は客観性を持って伝わりにくいようです。
注目すべきは、若い人たちの活躍です。この学校でも多くの生徒がボランティアで皆を支援しました。それが地域の人たちを元気づけましたね。皆、機会があれば頑張ってくれるのです。

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スクールカウンセラー  平松 孝志