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コラムを掲載いたしました。

今週のコラムは、研究主任 村手佐栄子先生が担当します。

今回は多少マニアックな話をしようと思う。
私は現在、理科(生物)を教えている。よく生徒に「なぜ生物の先生になったんですか」と聞かれるので、率直に「生物が好きだから」と答えている。そういえばいつから生きものの類が好きだったのか、と記憶を掘り起こしてみた。

 おそらくこれだなと思うのが、中学1年生の頃に見た「驚異の小宇宙・人体Ⅰ」。とにかく、ヒトのからだのしくみを当時最先端のCGを駆使して解説しまくる。アニメーションの解説がとても分かりやすく画面に惹きつけられた。自分のからだってこんな複雑なのかと初めて興味を持った。シリーズ6作中、特に「生命を守る~ミクロの戦士たち~」が好きだった。免疫系の話で、ヘルパーT細胞とか、キラーT細胞とか、本当にシステムがうまくできているなと感動したものだ。だからなのか、この分野の授業をするのが一番楽しい。そして、全編を通して流れる久石譲のテーマ音楽がこれまたいい。自分がこの仕事についてから、これらDVD・サウンドトラックCDもすべて購入したのは言うまでもない。
 
高校生のみなさん、もしかしたら、ふと見たテレビなどの何気ない日常が将来の何らかのきっかけになるかもしれません。何年も後に分かることが多いですが。